漫画漫談 かわぐちかいじ氏「ジパング 深蒼海流」源平時代の栄枯盛衰を描く

どうも。TrioFです。

かわぐちかいじさんは沢山の名作を創って下さってますが、やはり「ジパング」シリーズは最高です。

「ジパング 深蒼海流」は、源平時代の栄枯盛衰を新鮮な切り口で描いた作品です。平清盛、源頼朝、北条政子、源義経、平徳子を新たな関係性で創作して描いており、グッと引き込まれてしまいますね。

１番好きなシーンは、縄に掛けられた幼い頼朝の、「自分の死後も、人の世の流れを見定めて欲しい」という言葉に可能性を感じ、清盛が死罪を撤回する場面です。

「帝を求める人の心がこの国を形作っている」という清盛の返答も非常に深いです。

「日本という国が、如何にして成り立ち、形成されてきたのか」という本質的なテーマに迫っていく、かわぐちかいじさんの探究心が随所に垣間見れる良書だと思います。

物語の最後に、頼朝が幼い時に隠した「源太産衣」を再度見付けるシーンがグッと来ますよね。。。

前版の「ジパング ZIPANG」と併せて読むことオススメです。